福島県浄化槽協会

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浄化槽を知る

浄化槽と下水道との違いを本協会の視点で解説します

浄化槽と下水道

浄化槽と下水道との違いを本協会の視点で解説します

川のせせらぎをまもる浄化槽

川のせせらぎをまもる浄化槽

環境によりますが、一般的には下水道が敷設されていない場合に「浄化槽」を選択することになります。比較されることの多い下水道と浄化槽の違いを本協会の視点で解説します。

浄化槽のいいところ

水洗トイレで快適生活が送れます
地球にやさしく川のせせらぎをまもります

一般家庭からでる水の汚れを90%以上カットして流すので、身近な小川や排水路がきれいに よみがえり水量も自浄作用も期待できる

メモ

浄化作用

汚れた水(有機物)が川に流入すると、下流にいくにしたがってきれいな川に戻る現象を自浄作用といいます。藻類や水中の微生物(バクテリア)が大きな役割を果たし、有機物を酸化分解し無機物にします。自浄作用の期待できる健康な河川であれば、バクテリアが有機物を取り込み、その後原生・後生動物、 そして水生昆虫、魚が捕食する水中の食物連鎖が期待できます。

  浄化槽(一般家庭用) 下水道
住民の水環境への意識 使用した水を敷地内できれいにして、家の前の側溝から近くの川に流されるため、身近に家庭から排水される水に接することから水環境への関心が高まる。 遠く離れた下水処理場まで管渠まで運ばれ、処理された汚水は下流の川に流されるため、家庭から排水される汚れた水に接する機会がなく、水環境への関心は深まりにくい
自然環境への影響 遠く離れた下水処理場まで管渠まで運ばれ、処理された汚水は下流の川に流されるため、家庭から排水される汚れた水に接する機会がなく、水環境への関心は深まりにくい。 処理区域が広いほど、河川に流れ込む水が少なく、中小河川の水量維持が困難となり、水生生物が生息しにくくなる。
処理能力 一般家庭排水(有機物)を処理。
公共下水道と同程度の処理能力。
家庭排水の他、工場排水を併せて処理。
工事期間 設置届出から10日経過後工事開始、設置工事の期間は1週間程度。 計画、認可、予算、工事、宅内配管等、長期の工事期間を要する。
設置場所 敷地内に軽乗用車1台程度の広さで設置。 広大な下水処理場、長い管渠(配管)
強度・耐久性 浄化槽は工場生産品で国の認定を受け、強度、耐久性や処理能力の評価制度をクリアした製品を設置。地震でも被害が少なく安心。 構造基準は下水道法で定められている。
保証 保証制度 「福島県浄化槽生涯保証システム」創設について

合併処理浄化槽が正常に機能を維持するため、浄化槽の機能異常については、その原因を究明し、機能の正常化のための必要な措置を講ずる制度(平成19年10月1日施工)を創設。

登録・保証対象となる浄化槽

(1)10人槽以下の浄化槽を新規に設置し、「福島県浄化槽生涯保証システム」に登録申請された浄化槽「新設生涯保証登録浄化槽」(保証期間:10年間)
(2)すでに設置され、10人槽以下の合併処理浄化槽を使用し「福島県浄化槽障害保障システム」に登録申請された浄化槽「BOD測定生涯保証登録浄化槽」(保証期間:生涯保証・毎年度更新)

保証対象となるための条件

(1)保守点検(年3回以上) (2)清掃(年1回以上)
(3)法第7条検査(初回の検査)及び法第11条検査(毎年1回)「法第11条検査(BOD測定)」

保証登録の方法

(1)「新設生涯保証登録浄化槽」-浄化槽の設置工事業者が登録加入する。
(2)「BOD測定生涯保証登録浄化槽」-保守点検を受託する保守点検業者が登録加入する。

1人当たりの建設費・経済性 家庭用5人槽は約90万円(宅内配管は別途) 福島県M町(H16年度)1戸約400万円(宅内配管は別途)の建設費、住民負担金25万円。
知町村による設置補助 市町村で補助金を交付
※補助額と補助要件は設置する市町村浄化槽担当窓口にお問合せ下さい。なお一部の市町村では補助制度のないところもあります
一部の市町村で接続工事費の一部補助制度があります。
メモ

知っとくメモ

平成20年度から「単独処理浄化槽」または「くみ取り便槽」を撤去して「合併処理浄化槽」を設置する場合の撤去費補助制度が創設されています。詳しくは【お住いの市町村浄化槽担当部局】にご確認下さい。